ごあいさつ・病院概要
理事長あいさつ
2019年末に中国武漢で始まった新型コロナウイルス感染が急速に広まってきたニュースを聞いて少々心配になっても、当初は近年のSARS、MARSウイルス感染のように比較的初期に封じ込められてしまうのではないかと思っていた人も少なくなかったと思います。
しかし、この新型コロナウイルス感染はあっという間に世界に広がり、パンデミックに至ってしまいました。交通遮断、都市封鎖がおこなわれ、世界中の人々が強い活動制限を余儀なくされ、世界経済も恐慌状態に陥っています。
日本でも緊急事態宣言が出されて2週間余りが経過しましたがその成果はまだはっきりせず、人々の活動制限緩和の時期、程度も見通しがたっていません。現時点ではまだまだ深刻な段階にあり、個人レベルでもできる限りの三密を避ける行動変容に基づく防御が要求されています。この、新型コロナウイルス感染は「第二次世界大戦以来最大の試練」と捉えられ、世界中でこの危機脱出に向けて新薬、ワクチン開発を含めて懸命の努力が成されていますが有効治療に使用出来るようになるにはまだ時間が必要でワクチンの使用開始は早くとも、この秋口と報道されています。
スペイン風邪は1918年、第一次世界大戦の真っ只中に流行が始まり、今日ほど発達した交通網はなくても感染は急速に世界中に広がり、いわゆるパンデミック状態となりました。1920年に収束したが大戦での戦死者1500万人に対し、スペイン風邪による死者は2000万人以上にのぼったとも言われます。この時代に比べ、医療・科学の格段の進歩があった今日でも、新型コロナウイルス感染も瞬く間にパンデミックの状態に至ってしまったことから、その毒性はスペイン風邪に勝るとも劣らぬかも知れません。全世界ですでに280万人以上の感染者が有り、死者は20万人を越えたと報告されています(2020年4月26日現在)。最近の抗体検査から実際にはその報告感染者数の10倍以上の感染者(抗体陽性者)がいると言われています。こうした危機的な現況の中で、医療分野、特に感染患者受け入れ病院を中心には限界に近い懸命の活動を続けていますが医療崩壊の可能性が深刻に危惧されている状況です。
一方、新潟中央病院のようにコロナウイルス感染患者の治療を専門的に看る体制を取っていない病院内に感染患者が出てその対応処置が必要になるとこれまでの診療体制は即座に壊滅的状況に陥り、社会医療法人としての救急医療の職務を遂行出来ないばかりか、公立病院とは違い、病院経営の根幹そのものが急速に破綻してしまう可能性があります。いろいろ対策を練って準備しても防ぎようのない側面が大きいですが私達は私達なりに粛々と感染の機会を避ける努力をするしかありません。
そのような危険から本当に逃れるには、やはり、出来るだけはやく感染を終息させてしまう以外に問題解決の道はありませんが、それでも第二波、三波の余波があり、収束には早くても一年以上の時間を要すると考えられます。スペイン風邪に襲われた時代に比べ、現代は医療や科学が発達し、さまざまな予防方法も提示されていますが、ウイルス根絶は今後も困難であり、今後も我々が感染症脅威に対する「意識」を持ち続ける事こそが、感染拡大を防ぐために重要な鍵となるのだと思います。刻々と事態は変化していますが、一日でも早く収束することを心より願っています。。
令和2年4月末日記 社会医療法人仁愛会 理事長
柴田 実
院長あいさつ
平素よりご理解,ご協力頂きまして誠に有難うございます.皆様のお蔭で,当院は開院50周年という節目を昨年無事迎えることができました.私自身は当院に来て23年半が経ちますので,開院後の半分近くの期間を当院で過ごしてきたことになります.そして,病院長としては早くも10年目を迎えますが,今後も初心を忘れず,少しでも地域の皆様のお役に立てるように努力していきます.
4年前に,当法人の理事長が柴田実新潟大学形成外科名誉教授(専門:四肢先天奇形を中心とした手の外科)に交代致しました.以来,整形外科や形成外科を中心に,全科において,外来,入院,手術患者数が増加しております.整形外科は,脊椎,上肢関節(肩,肘),手,下肢関節(股,膝),足,一般整形,骨粗鬆症,と幅広く,市中病院における全ての分野をカバーしています.これらの特徴を生かして,きめ細かい迅速な対応を常に心がけており,手術件数は昨年2856件と全国有数です.特に,高齢者の脆弱性骨折(いわゆる,いつの間にか骨折)が急増しており,多くはレントゲン写真だけでは診断できません。それに対し,当院では,迅速にCTやMRIを撮り,正確な診断と治療をスタートできる体制を整えています。それに加えて,形成外科が380件,口腔外科が87件の手術を昨年行っています。運動器疾患で,加齢にともない複数の科や分野にまたがる患者様も増えていますので,院内外で連携,協力してより高いQOLの獲得を目指しています。困ったことがありましたら,何でも遠慮なくご相談下さい.
また,3年前に,出資持分のある医療法人から持分のない社会医療法人として再スタートし,より公共性と透明性の高い,安定した病院経営を実践しています.
そして,5年前に,オーダリング・電子カルテを導入し,情報の共有化,一元化など非常に大きなメリットを実感しています.それらの集積されたデータを解析し,有効に活用して皆様に還元していきます.
さらに,新潟市医師会地域医療連携推進事業に参加して5年目を迎えました.地域の住民のみならず,医療機関にとっても使い勝手の良い病院を目指して,全職員が一致団結して努力しています.今後も登録医の数を増やし,地域連携を強化して,迅速で円滑な地域医療を目指していきます.
お気づきの点があれば,何でも遠慮なく貴重なご意見を頂ければ幸いです.今後ともご指導何卒宜しくお願い申し上げます.
平成31年4月1日 新潟中央病院 院長
山崎 昭義
病院概要
所在地 | 新潟県新潟市中央区新光町1番地18 |
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電話番号 | 025-285-8811(代表) |
FAX | 025-285-4419 |
理事長 | 柴田 実 |
院長 | 山崎 昭義 |
診療案内 | 内科、整形外科(脊椎・脊髄外科、関節外科、手の外科、足の外科、一般整形外科、骨粗鬆症科)、 形成外科、脳神経外科、 リハビリテーション科、歯科、歯科口腔外科、健診・ドック |
病床数 | 262床 |
休診日 | 土曜・日曜・祝祭日・年末年始(12/31~1/3) |