新潟中央病院

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診療科。部門

歯科インプラント治療について

当歯科口腔外科におけるインプラント治療

当科で使用しているインプラントは世界で最も臨床実績のあるノーベルバイオケア社製及びストローマン社製のインプラントシステムです。

診査・診断には十分時間をかけており、必要に応じてCT撮影やシミュレーションソフトを用いた手術設計を行い、患者さんの承諾を得て手術を行っております。

インプラント埋め込み手術は清潔で安全性の確保された中央手術室で行います。日本顎顔面インプラント学会専門医による手術ですのでご安心ください。手術は通常局所麻酔で十分であり、痛みを感じることはほとんどありませんが、手術に対して恐怖心のある方は静脈内鎮静法といって眠い状態(全身麻酔ではありません。受け答えはできます。)のもとで、不安や不快を感じることなく、リラックスした状態で手術を受けることができます。術後の合併症としましては、埋め込む本数により手術部位付近の腫れが生じる場合がありますが、そう強くはありません。術後の痛みも比較的軽度であり、1~2日で治まります。なかには痛み止めを1度も飲まずにすんだという方もいらっしゃいます。

今までインプラントはできないと言われた方でも、特殊な方法で可能となる場合もあります。お気軽にご相談ください。

当科でインプラント治療を行った例を示します。

単独歯欠損

前歯が抜けてしまった状態

インプラント治療を施して6年経過後

 

けがで左上の前歯が抜けてしまった方です。
通常のブリッジで治すとなると両隣の天然歯をかなり削除しなくてはならなくなり、患者さんがインプラントでの治療を希望されました。
右の写真は約6年経過後のものですが、見た目も自分の歯と変わりません。

複数歯欠損
部分入れ歯をいれた状態

70歳台後半の男性の患者さんです。
長年上あご下あごに部分入れ歯を装着していましたが、硬いものが噛みにくいとのことでインプラントによる治療を行いました。

 

インプラント治療後

手術は静脈内鎮静法のもとに行い、患者さんは痛みを感じることなく1度で10本のインプラントを埋め込む手術を行いました。
現在は入れ歯から開放され、何でも美味しく食べられると喜ばれています。

 

全顎補綴

入れ歯による不快感(人前で不意にはずれる、うまく噛めない、歯ぐきが痛くなる・・・)にお悩みの方については以下のインプラントを用いた方法で不快感を解消することができます。

1)オーバーデンチャー

インプラント1~2本埋め込み、入れ歯の維持・安定を求めるための治療アプローチです。通常は取り外し式になります。

入れ歯による治療

80歳台の女性の方で顎堤の吸収が大きく(歯ぐきが平らになってしまいました)、下あごの入れ歯を何度なおしても軟らかいものしか噛めないということでした。

 

インプラント治療後

2本のインプラントを埋め込み、入れ歯を固定させる治療をおこなったことによりほとんどのものが食べられるようになりました。
この治療では入れ歯は取り外し可能です。

 

2)all-on-4

4本のインプラントで固定性の入れ歯(取り外しは自分ではできません)を装着する方法で、手術当日に仮の入れ歯を装着することが可能です。半年後に最終的な補綴物を装着します。

70歳台の女性の方で、従来の入れ歯ではたくわんなどの硬いものが食べにくくなったとのことで当科を受診されました。
固定性の補綴物を希望されたため、手術侵襲も軽度で、従来のインプラント全顎治療に比べて経済的なall-on-4という最新の術式で治療しました。

 

左の写真は手術当日のもので、手術したその日から仮の固定性の入れ歯が装着できます。半年後に最終的な固定性の入れ歯が入ります。

 

この方は上あごは普通の総入れ歯ですが、下あごに固定性の補綴物を装着することにより何でも食べられるようになりました。

 

手術直後の固定性の入れ歯がインプラント4本で支えられています。

骨移植併用インプラント治療

あごの骨が極端に吸収し通常の方法ではインプラントを埋め込むことができない方や、交通事故やけがなどでなどで土台の骨ごと消失した方には、下あごの親知らずの部分などから自分の骨を採取して移植し、まず土台を作成します。
数か月で移植した骨が癒合しますので、その時点でインプラントを埋め込む手術を行います。
その後は通常の上部構造の製作となります。

14歳の時にけがで上の前歯4本を失い、同部の骨も著しく吸収してしまいました。
骨移植手術は成長が止まった18歳時に行いました。

 

下あご(親知らずの部分)から骨を採取して、上あごの吸収した部位に移植し、骨の形態が回復した状態です。

 

インプラントを埋め込み、上部構造を装着したところです。